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企業2022.02.18

【熊本UIターンブログVol.5】TSMCの工場建設に伴う、エンジニア人材・求人の動き

こんにちは。
リージョナルキャリア熊本の田尻です。
毎週末はUIターン転職を検討されている方との相談会を実施しておりますが、半導体業界の活況に伴い熊本への転職を希望されるエンジニアの方の相談が増えています。中でも最近よくご相談頂くのは、「TSMCに関する求人情報」や「異業種からのキャリアチチェンジ」に関してです。

▼TSMC社(JASM)の求人に関してはこちら
JASMの転職・求人情報一覧

(TSMCに関しての情報はこちらhttps://rs-kumamoto.net/staffblog/kumamoto_tsmc_1.html

そのため、今回は2021年に弊社でお預かりをした「エンジニア職の求人の割合」や「転職が決まったエンジニアの事例」をお伝えできればと思っております。特に「転職が決まったエンジニアの方の事例」は活況な半導体業界に関してまとめています。熊本で転職を検討されているエンジニアの方の参考になれば幸いです。

1.2020年と2021年の新規求人の比較(業種・職種)
2.半導体業界への採用決定者の事例(2021年)

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https://rs-kumamoto.net/job/

1.2020年と2021年の新規求人の比較(業種・職種)


1年間にお預かりした新規求人の業種別、職種別の割合を2020年(295件)と2021年(620件)で比較しました。

以下は業種毎の割合を出していますが、全体の約53%はメーカーの求人と圧倒的に求人ニーズが多くなっています。2020年と比較すると全体の新規求人数は約2倍。業種別ではメーカーの新規求人の割合が29%から53%まで上昇しました。

求人業種別1.jpg
(図1. 2020年・2021年新規求人 業種割合)

また、以下は職種毎の割合を出しています。2021年で一番多い新規求人は「電気・電子・機械技術者」となります。2020年と比べると倍以上の約13%増加となりました。

求人職種別1.jpg
(図2. 2020年・2021年新規求人 職種別割合)

いずれも新型コロナの影響によるDX化やそれに伴うPCなど通信機器市場の活況を受け、半導体需要が拡大していることが背景にあります。半導体需要の高まりによりメーカーにおけるエンジニアの人材不足が高まっている状況です。

2.半導体業界への採用決定者の事例(2021年)


次に2021年の採用決定者に関してまとめてみました。決定者の職種を見ると、一番求人ニーズの多かった「電気・電子・機械技術者」が25.6%、「ITエンジニア」が16.2%となっています。
その中でも今回は特に採用を積極的におこなっている「半導体業界への転職者」に関してまとめました。

◇半導体関連メーカーへの決定実績
【事例①40代で異業種からの転職 製品技術(車載関連)/年収730万円で採用】

■40歳、1社経験、地方国立大学卒
大学時代には医療系機器のセンサーの開発に携わり、卒業後は総合電機メーカーにてソフトウエア設計を担当し、要件定義やプロジェクトとの管理など開発の初期から量産に至るまで一貫して経験。ご年齢は少し高く、半導体業界の知識・経験はお持ちでなかったものの、ソフトウェア設計に関する知識や経験から採用決定。現在は、車載用半導体の製品開発に伴うプロジェクト管理や、仕様の検討、データ分析、信頼性試験業務などに携わられています。


【事例②未経験×異業種からの転職 機械設計/年収550万円で採用】

■27歳、1社経験、地方国立大学院卒
鉄鋼メーカーにてプラントの施工管理や設備設計、設備保全業務を担当。業界的な将来性・キャリアチェンジを求め、地元のある九州へUターンを検討されていました。前職では機械設計のご経験はないものの、大学は工学部機械工学科卒だったことから学生時代の知識・経験を評価され採用が決まりました。20代の若手エンジニアであれば、ご経験は乏しくても学生時代の経験やポテンシャルを踏まえ、採用に至る可能性が高くなっています。


【事例③異業種からの転職 プロセス開発/年収850万円で採用】

■35歳、1社経験、地方国立大学院卒
化学分析を行う会社にて材料の分析・評価手法の検討や検証実験をされていました。全くの別業界・職種にはなりますが、最先端材料に関する知識やナノレベルでの分析・解析経験は今後の新技術・素材の開発に生かすことができると考えられ内定となりました。現在は半導体の製造工程におけるプロセス開発・要素開発を行われています。

※2021年の転職成功者プロフィール
https://rs-kumamoto.net/staffblog/kumamoto_vol62022.html

最近では異業種から半導体業界へ転職された方も増えてきています。特に多いのは電気・自動車・素材メーカーからの転職です。これは、人材不足のため採用要件が広げられていることと、新たな製品の開発や技術力の向上が求められる中で、多分野からの応用や活躍できる場が広がっていることが要因として挙げられます。また、「需要の拡大=生産量の拡大」に伴いサプライヤーの選定、生産性の向上、建屋の新設...が必要となり事務系職種(購買・調達・生産管理など)や設備保全関係の求人も増えてきております。

熊本でいつかは転職を...と検討されているエンジニアの方は毎週相談会を実施しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。熊本出身・在住のコンサルタントとの個別面談・相談の時間になります。(最大1時間)UIターンや転職についてのご意向をお聞きしながら、転職の成功に向けて適切な情報をご提供させていただきます。

★今後の相談会の情報はこちら
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