2022.09.01
熊本復興プロジェクト!漫画「ONE PIECE(ワンピース)」像10体完成
こんにちは。リージョナルキャリア熊本のコンサルタント、田尻です。
2016年4月に発生した熊本地震。人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の作者の尾田栄一郎氏(熊本市出身)と熊本県がコラボした復興プロジェクトが2016年から始まり、2018年11月に第1号のルフィ像を皮切りにサンジ、ウソップ、チョッパー、ブルック、フランキー、ナミ、ニコ・ロビン、ゾロの像が設置、そして今年の7月にジンベエ像がお披露目され、麦わらの一味、全10体が完成しました。
▼設置場所
プロジェクト詳細は特設ページをご覧ください。
■ONE PIECE(ワンピース)熊本復興プロジェクト!〜麦わらの一味、ヒノ国復興編〜
尚絅大学(熊本市)の研究チームは、最初に県庁に置かれたルフィ像だけで、2019年に5万5000人が来訪したと推計、宿泊や飲食、広告といった経済効果は26億円に上ったと試算されています。(※参照:尚絅大学HP)
また、ミニフィギュア像の販売も始まり、初回入荷分は完売するほどの人気のようです。ワンピースがもたらす経済効果はすごいですね。映画『ONE PIECE FILM RED』も上映が始まり、まだまだ盛り上がりを見せています。
実際に10体の像をコンプリートしました。それでは、1体ずつ見ていきましょう!!
ルフィ(熊本市)
■設置場所:県庁プロムナード(熊本市中央区水前寺6丁目18-1)
■設置時期:2018年設置
第1号として設置され、まずはルフィからという方も多いでしょう。「ヒノ国」熊本に上陸した麦わらの一味の船長ルフィが、一味の仲間たちに熊本地震被災地復興の手助けを指示し、 仲間たちはそれぞれの特技で被災地の困り事を解決し、復興へのエールを送るルフィのもとでの再会を誓うというコンセプトがあり、県庁のルフィから熊本県全体に復興のパワーを与えてくれそうです。
11月中旬頃にイチョウの見ごろを迎える時期はイチョウのじゅうたんが美しく絶景の撮影スポットとなります。
チョッパー(熊本市)
■設置場所:熊本市動植物園/正面玄関前(熊本市東区健軍5丁目14-2)
■設置時期:2020年設置
■営業時間 9:00~17:00
■月曜日、第4月曜日は開園し、翌日が休園(祝日の場合、次の平日)、年末年始(12月30日~1月1日)
地震で獣舎が被災した熊本市動植物園には、「船医」のチョッパーが。被災した動物たちたちをケアし、来園する子どもたちの笑顔を創り出してくれます。動植物園に来園する子どもだちに大人気!チョッパーはサイズも小さめなので、お子様と並んで記念撮影におすすめです。
震災後、リニューアルオープンした熊本市動植物園。子どもの頃に行った懐かしい雰囲気は残しつつ、入口ゲート付近は洗練された印象です。熊本市のイラストレーター コーダ・ヨーコさんが復興を願って描いた動物たちのイラストの看板やグッズなども人気です。
サンジ(益城町/ミナテラス)
■設置場所:ミナテラス(上益城郡益城町木山236)
■設置時期:2019年設置
2度の震度7の地震で益城町の給食センターが被災。そんな益城町には、「コック」のサンジが。地元の農産物を使用しておいしく温かい給食を作ることで益城町の未来を担う子どもたちの健康と笑顔を創り出してくれます。ミナテラスは、図書館や運動公園があり、多くの子どもたちで賑わう場所です。
ゾロ(大津町)
■設置場所:大津中央公園(菊池郡大津町大字大津1156-3)
■設置時期:2021年設置
武道場の被災や多くの住宅が被害を受けた大津町には、「戦闘員」のゾロが。剣道が盛んな土地柄を活かして、子どもたちと広場で剣の修行を重ね、地震に負けない町づくりを目指します。大津中央公園は、子どもたちが安心安全に遊べる場や、世代間を超えた町民の交流と憩いの場となっています。
ウソップ(阿蘇市)
■設置場所:阿蘇駅前(阿蘇市黒川1444-2)
■設置時期:2019年設置
住民の誇りである阿蘇の大草原が大きくいたんだ阿蘇市には、「狙撃手」のウソップが。阿蘇駅は、阿蘇五岳を正面に望むロケーションにあります。緑(自然)の力を操る道具で、草原の再生を手助けし、住民の誇りと笑顔を取り戻します。
「道の駅阿蘇」が隣接しており、施設内には特産品販売所があり、とれたての新鮮な野菜や地元のスイーツが販売されています。
フランキー(高森町)
■設置場所:高森駅前(阿蘇郡高森町高森1537-2)
■設置時期2020年設置
南阿蘇鉄道が寸断された高森町には、「船大工」のフランキーが。海列車を作った師匠トムのように、被災地域の希望となるべく、鉄道の発着駅で全線再開への金槌を鳴らします。
南阿蘇鉄道も高森駅~中松駅間(7.1㎞)は部分運転再開しています。
3月~11月の土・日・祝日、春休み・GW・夏休み期間のみ運行するトロッコ列車では、阿蘇の雄大な景色を開放的な列車内から楽しむことができます。
ニコ・ロビン(南阿蘇村)
■設置場所:東海大学阿蘇校舎(阿蘇郡南阿蘇村大字河陽)
■設置時期:2021年設置
■開館時間:9:00~17:00(※11月中旬から2月末までは16:00まで)
■休館日:火曜日(祝日の場合は翌水曜日休館)
地震の被害や教訓を後世に伝承する「熊本地震震災ミュージアム」(2023年オープン)を予定している東海大学には、「考古学者」のニコ・ロビンが。南阿蘇村の「復興」が花開くよう、歴史の語り部として研究を重ね、記憶と教訓を語り継ぐ手助けを行います。
お出かけの際には、開館時間や休館日にご注意ください。
2020年から地表地震断層、1号館建物は一般公開されています。
ナミ(西原村)
■設置場所:俵山交流館(阿蘇郡西原村小森2115-3)
■設置時期2021年設置
集落単位で被害を受け、コミュニティの再建が課題である西原村には、「航海士」のナミが。ココヤシ村での経験に重ねながら、被災した村のシンボルの風車と全集落の復興に応援の風を送り続けてくれます。
俵山交流館 萌の里では、新鮮野菜や特産品のほか、手づくりの総菜や饅頭なども販売されています。だご汁定食などの田舎料理が味わえるレストランもあり、休日には多くのお客さんで賑わいます。秋には、100万本のコスモスが咲き乱れるコスモス園も絶景です。
ブルック(御船町)
■設置場所:ふれあい広場(上益城郡御船町大字辺田見100)
■設置時期2020年設置
御船町には音楽大学があり、大学や多くの住宅が被害を受けたため、「音楽家」のブルックが。音大生と奏でる復興への応援歌と軽快なジョークで住民の心の復興を後押しし、町の明るい復興を目指しています。別名「恐竜公園」としても子どもたちに人気のふれあい広場。大型肉食恐竜のモニュメントもあるので、ぜひ一緒に撮影を楽しんでください。
ジンベエ(宇土市)
■設置場所:住吉海岸公園(宇土市住吉町3162-1)
■設置時期:2022年設置
「総舵手」のジンベエは、宇土の住吉海岸公園でずっしりと勇敢な姿で見守ってくれます。ジンベエの銅像の10体の中では大きく、かなり迫力があります。雲仙普賢岳に夕日が落ちていく時間帯は人気で、多くの人が訪れるスポットです。
付近には、日本一干満差のある有明海に干潮時のみ現れる道、「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」が。時間帯によっては幻想的な写真が撮れるため、映えスポットともなっています。
番外編
JR熊本駅に隣接する「アミュプラザくまもと」(1F 入口付近)には大きな看板があります。撮影スポットとしても人気です。また、アミュプラザの6Fには「ONE PIECE 麦わらストア」があり、グッズなど購入できます。
また、空の入り口「熊本空港」にもワンピースの巨大な看板が並び、お出迎えしてくれます。
県内外から多くのワンピースファンが銅像巡りで訪れており、熊本の観光業への経済効果も大きいことがうかがえます。旅行会社もツアーを作る予定だとか...。ワンピースをきっかけに多くの人に熊本の魅力を知ってもらい、集客や復興にこれからも繋がっていくといいなと思います。熊本の復興を後押ししてくれる「ワンピース効果」、今後も県民のシンボルとなってくれそうです。
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