2021.10.15
【キャリアアップコラムVol.2】 「アンラーニング(学び直し)=自分を変えること」が人生を豊かにする
こんにちは。リージョナルキャリア熊本のコンサルタント、桝永です。
先日、弊社のパートナー企業であるクライス&カンパニー社が主催する「汐留アカデミー」が開催されました。
今回のテーマは「スタートアップのCXO・経営幹部に求められる役割、資質とは何か?~CXOを目指すキャリアに必要な経験、スキル、マインドとは~」。COO(Chief Operating Officer最高執行責任者)の役割や求められる経験、スキル、マインドに関する話でした。
【トピックス】
「タイトルと評価は後からついてくるもの」
まずはカルチャーフィットして、価値の出し方を理解して、そこからこれまでの経験を活かしてパフォーマンスを上げていくことが大切である。
「アンラーニング(学びほぐし、学び直し)する力が何よりも必要。アンラーニングできる人は伸びる」
まずは新しい環境でこれまでの価値観や概念を捨てて学び直すことが重要である。
「再現性のある経営(強いチーム)に必要な要素は、目標達成のためにミッションを落とし込み浸透できるかどうか」
なぜKPI、目標達成に向けて走っているのか。達成した結果事業・人がどのように成長するのかなどが伝えられ、メンバーが理解していることが重要である。
これらが特に私にとって印象に残った話なのですが、このことはCXOに関わらず、すべての転職者の参考になる話だと思います。
先日、弊社の転職成功者インタビュー記事の取材のため、過去に転職をお手伝いした方のもとを訪ねました。
その方は32歳で東京の大手企業から熊本のベンチャー企業へUターン転職。なんと1年半で取締役に抜擢されました。
数多くの内定の中から最も年収の低い会社を選んだ理由は、経営者とともに実現したい未来が見えたから。また、これまで未踏の業務にチャレンジできることも決め手となったといいます。
しかし、入社後はしばらく悶々とした日々を過ごされたそうです。社長と社員の温度感の差や、張り切ると浮いてしまうことなど、さまざまなギャップを感じたと振り返ります。
そこでその方が取り組んだのは「社員との対話」でした。相手を理解することで反応が変わり、少しずつ距離感が縮まり、自身がやりたいことができるようになったのだそうです。
つまり「自分を変えた」ことで、自分のポジションを作ることができたのです。
これは先の「汐留アカデミー」で印象に残った「まずはカルチャーフィットして、価値の出し方を理解して、そこからこれまでの経験を活かしてパフォーマンスを上げていくこと」「まずは新しい環境でこれまでの価値観や概念を捨てて学び直すこと」に当てはまります。
ここが「転職が成功だったか?失敗に終わるのか?」の分かれ道になります。
「希望の会社に入社する」ことを転職のゴールに置いている方が多いですが、そういう方ほど、入社後の壁にぶち当たり乗り越えられません。「自分にマッチする仕事が分からない」「もっと自分に向いている仕事があるはず」というマッチング志向の方に多い傾向かもしれません。
新しい組織になじみ、成果を出すまでが転職活動なのだ、と、パラダイムを変えることがとても重要です。
この転職が正しかったかどうかを判断する基準は「希望の会社に入社した」ことではなく、「新しい会社で活躍し豊かな人生を送っているかどうか」だと、私は思います。
自分を変える勇気を持ちさえすれば、自分が輝く場所は作り出せるのです。
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