2025.10.16
熊本県の外国人居住者が急増!半導体と観光業で進む人口変化
こんにちは。リージョナルキャリア熊本のコンサルタント、桝永です。
近年、熊本県では在留外国人の人数が急速に増えています。
法務省・出入国在留管理庁の「在留外国人統計」によると、2024年12月時点では約29,300人に達し、2年前の20,660人と比べて急増していることがわかります。
さらに、熊本県における2024年の外国人増加率は前年比+24.18%で全国トップ(総務省「住民基本台帳に基づく人口動態調査」)。
この数字は熊本日日新聞(2024年7月27日)でも報道されており、TSMC熊本工場(JASM)を中心とした半導体関連企業の集積地周辺での人材受け入れが、増加の大きな要因と考えられます。

※法務省・出入国在留管理庁の「在留外国人統計」を基に作成
地域別の増加傾向
特に顕著なのは、半導体関連企業が集積する菊陽町とその周辺エリア(大津町、合志市)です。
菊陽町ではTSMC進出の影響により、2022年には547人だった外国人住民が、2024年には1,066人へと約2倍(94.8%増)に増加しました。
熊本市内の外国人居住者も増加しており、都市部から菊陽町や合志市の半導体関連企業へ通勤している可能性があります。

※法務省・出入国在留管理庁の「在留外国人統計」を基に作成
誰が来ているのか
国籍は、台湾、ベトナム、フィリピン、中国、インドネシアなど。
半導体産業の従業員や技能実習生を中心に、単身者・ファミリー世帯が混在しており、30-40代の働き盛り世代が多く、地域の消費や教育、住宅市場にも影響を与えています。
県内に住む外国人は 約2万5,100人 で、前年より増加した自治体は 41市町村 にのぼります。
増加率が最も高かったのは菊陽町で、TSMC進出の影響により台湾などからの転入者が急増。
今後、第2工場の稼働も予定されており、さらなる増加が見込まれます。
また、外国人の増加率が県内2位の南小国町では、温泉旅館やホテルが集中する地域に居住している外国人が多いことから、
観光分野の外国人従業員が増加していると考えられます。
訪日客が回復したことも背景に、外国人従業員は地域の観光業を支える重要な存在となっています。
(参照:総務省「住民基本台帳に基づく人口動態調査」2024年1月1日時点)
地域の暮らしと街の変化
熊本県内では、外国人居住者の増加に伴い、地域ごとのサポート体制も整いつつあります。
■熊本市中央区には「外国人サポートセンター」が設置され、生活や手続きの相談が可能です。
■大津町・菊陽町では、町役場に外国人相談窓口があり、行政手続きのサポートを受けられます。
■合志市では、市役所窓口で通訳サービスが利用でき、言語の壁を下げる取り組みが進められています。
実際に、熊本で暮らしていると、アジア系の外国人が増えた印象があります。
スーパーでは外国食材の取り扱いが増え、多言語表記の看板も多く見かけるようになりました。
弊社スタッフが利用している北区のヨガ教室では台湾人の生徒さんが多くなったそうです。
また、医療機関でも外国人患者への対応が目立つようになってきています。

まとめ:熊本の国際化は本格化
熊本県では、外国人居住者の増加が進み、雰囲気や暮らしにも少しずつ変化が見られます。
TSMC熊本工場(JASM)の進出をはじめ、国際的な企業が集まることで、熊本がより多様で活気ある地域へと変わりつつあります。
今後は、外国人と日本人が共に働き、暮らす環境がさらに広がっていくと思われます。
Uターンや、Iターンで移住を検討している方にとっても、この変化は「熊本での新しい働き方・暮らし方」を考えるうえで注目すべきポイントになりそうです。
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