2023.09.19
【TSMC関連熊本県内ニュース】JASMオフィス棟が23年8月から一部運用開始、台湾から順次来熊
こんにちは。リージョナルキャリア熊本の田尻です。
今回は、最近のTSMC関連の県内ニュースについてまとめてみました。
9月から阿蘇くまもと空港～台湾･台北の定期運航も開始され、台湾祭(9/29～10/1)の開催など台湾をより身近に感じられるイベント等も開催され、県内では盛り上がりを見せています。
JASMオフィス棟が2023年8月から一部運用開始、順次台湾から来熊
2022年4月から始まったTSMCの新工場建設。JASMのオフィス棟では、8月から一部で運用開始されています。工場棟は年末頃に完成予定で、現在、急ピッチで工事が進んでおり、今秋から工場への製造装置の搬入が始まり、2024年末には量産開始予定です。
また、8月～9月にかけて、台湾TSMCから出向する社員(約350人)とその家族(約250人）の約600人が順次熊本入りされています。
楠木団地跡（熊本市北区）の集合住宅も7月に完成、家族向けの3LDK（計42世帯）は全戸が埋まっており、8月より順次入居が始まっています。同敷地内の単身向けの1棟（1LDK、計9世帯）は、建設中でこちらは9月末に完成予定のようです。
TSMCから出向する社員は約400人といわれており、その家族と合わせ約750人が住むことが明らかになっています。これは、当初の予定されてた人数より約2割増です。居住エリアは、6割が熊本市、3割が菊陽町、残りの1割が近隣の合志市と大津町のようです。菊陽町では役場に外国人専用相談ブースを設置するなど、各自治体でも受け入れ態勢の整備が進められています。台湾からの子どもの約大半が通う「熊本インターナショナルスクール（KIS)」も熊本市東区に新校舎を設立、就学を開始されています。
採用に関しては、新卒2023年4月入社は125人、新工場の従業員が最終的に約1700人になる予定で、新卒採用・中途採用活動が引き続き行われています。
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交通渋滞緩和策について
交通渋滞問題が課題となっており、周辺道路の整備が加速しています。一方で、JR原水駅とセミコンテクノパークを結ぶ「セミコン通勤バス」が8/2よりJASMを経由する新ルートの運行を開始し、11便を増便。既存ルートとの合計で計35便（朝19便、夕16便）に。増便効果で8月は1000人を超える日もあり、今後も利用状況をみながらダイヤの見直しや増便など検討されていくようです。
また、公共交通機関だけではなく、近隣の企業でも渋滞緩和に向けた対策が行われています。以下のような企業の取り組みで渋滞が以前より緩和されていると効果が感じられているようです。
◎東京エレクトロン九州・・・7月から全従業員の半数にあたる約2500人を対象に始業時間を遅らせる「時差出勤」を開始。従来の始業時間は午前8時半～9時でしたが、渋滞ピークの7時半～8時半に重なるため、時差出勤により、始業時間を30～45分間遅らせる対策を実施。効果を分析し、今後は10月ごろから請負社員約2300人にも時差出勤の導入計画が進められています。
◎ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング・・・4月から全従業員が一斉に通勤するコアタイムを廃止し、完全フレックスタイムを導入。在宅勤務を完全に制度化するなど柔軟な勤務ができる体制を整えられています。また、8月からは毎週水曜日に設定していた「ノー残業デー」を部門ごとに平日の各曜日に分散。退勤時に分散することで渋滞緩和が図られています。
熊本県と北海道が半導体分野での強化に向けた連携協定を締結
TSMCの工場建設が進む熊本県と国産での次世代半導体の製造を目指す「ラピダス」の新工場が建設される北海道と2023年8月2日に「半導体関連分野での連携強化に向けた協定」が締結されました。
産学官が人材育成やインフラ整備などで協力して半導体産業の集積を図り、両地域の経済活性化を図ります。国の半導体・デジタル産業戦略に基づき進められる半導体関連国家プロジェクトを推進し、日本の経済安全保障やカーボンニュートラルなどを実現することが期待されます。
（参照：熊本県ホームページ ようこそ知事室より）
協定は5項目で、｜半導体関連事業の研究開発や関連産業の集積促進、人材育成と確保、インフラ整備、交通渋滞 ｜関連企業の経済交流 ｜国への要望活動 ｜企業交流から観光交流 などがあり、様々な課題を情報共有することで両地域の経済活性化を図り、半導体関連国家プロジェクトを推奨、経済交流、観光含めた人的交流、国の要望活動など、提携強化されます。
10月14日～21日までの期間中「観光交流ウィーク」とし、熊本市と札幌市でそれぞれの特産物や観光地紹介などのイベントも同時開催されるようです。また、熊本～北海道の直行便の就航復活を連携して航空会社に申し合わせているようですので、実現すれば、北海道へのアクセスも利便性が向上し、ビジネス及び観光でも期待が高まります。
ラピダスに関して、以前ブログでも紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
▼次世代半導体の国内量産に向けた新会社「ラピダス」と世界最大の半導体受託製造企業TSMC熊本工場（JASM）に関して
次世代半導体の国内量産に向けた新会社「ラピダス」と世界最大の半導体受託製造企業TSMC熊本工場（JASM）に関して 地域情報ブログ - U・Iターン転職ならリージョナルキャリア熊本
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