2023.10.05
【キャリアアップコラム Vol.25】転職後の「リアリティショック」とどう向き合うか
こんにちは。リージョナルキャリア熊本のコンサルタント、桝永です。
先日、弊社が転職支援し、熊本へのU・Iターン転職を実現された方々をお招きして「勉強会&交流会」を開催しました。
みなさん、新たな職場でご活躍されているご様子でしたが、同時に新しい職場環境に適応するため、周囲への気配りや仕事の進め方などで工夫(あるいは苦労)されている、というお話も伺いました。
「新たな環境で本当になじめるだろうか」「これまで通りのパフォーマンスを発揮できるだろうか」-転職する際にはこうした不安を感じるのは当然のことですが、あまりにも自分の想定と乖離してしまうと、企業も転職者も双方が望まない結果になってしまうこともあります。
以前、とある会社の社長に伺った話です。
「首都圏の超有名企業で新規事業開発をしていた非常に優秀な人材を採用した。社内の肝いりの新規事業の責任者として期待して入社してもらったのだが、会社に戦略がない...、社員のレベルが低い...と不満ばかり言ってすぐに辞めていってしまった」と。
この方は確かに優秀な方で、知識もスキルも高く、かつハードワークする方のようでしたが、前職では優秀な社員に囲まれ、リソースに恵まれた中で実績を上げてこられたのでしょう。そのため、転職先での職場環境とのギャップの大きさが不満となってしまったようでした。
このように、転職した後に感じるギャップのことを「リアリティショック」と言います。
私たちは、これまでの環境を基準に周囲を評価してしまいます。
自分が気付いていることや、常識だと思っていること、周囲の認識が乖離している場合、「意識が低い」などと言って相手を責めてしまいがちです。
新規事業を立ち上げようと言っているにもかかわらず、こんな準備もされていない...と足りないものに目が行き、会社やメンバーに対してネガティブな感情を持ってしまうと、周囲との関係性がうまくいかなくなっていきます。
すると、徐々に社内で浮いてしまい、結果的にせっかくのパフォーマンスが発揮できない、という事態に陥ってしまうでしょう。
転職のように、これまでと異なる環境に身を置けば、少なからずギャップはあります。地方へのU・Iターン転職の場合は尚更かと思います。
この時に、自身の認識をうまく切り替えることができるかが大切です。リアリティショックは、新たな環境で自身のリーダーシップを開発するチャンス、と捉えることが大切かもしれません。
前述の例でいえば、リソースがない中で周囲を巻き込み、理解を得て物事を動かしていく力こそ、本物のリーダーシップだと考えることもできます。自ら周囲を説得し、できることから始め、事業を軌道に乗せることができれば、それは一生ものの経験になります。
そうした機会が得られるチャンスだと捉え、自身の感じたギャップを埋めるためにいかに具体的に行動できるかどうかが、転職を成功させる上では重要です。
とあるリーダーシップの研究では、優秀なリーダーは自分のデフォルトのリーダーシップスタイルを自覚しており、その上で、必要に応じてそのスタイルを手放すことができる柔軟性がある、と明らかにしています。
自分のこれまでの仕事のスタイルに固執すると、どうしても行き詰りやすくなるものです。
うまくいかない時は、他のやり方がないか、という発想を持ち、状況に応じて複数のコミュニケーションの選択肢を使い分けできるリーダーシップを身に着ければ、仕事で成功しやすくなるでしょう。
U・Iターン転職を検討する際、事前の企業研究や社内の人と話から得られる情報はたくさんありますが、とはいえ職場の実際の仕事の進め方や雰囲気・人間関係などは入社してみないと分からないものでもあります。
ある程度のリアリティショックには覚悟を持ち、それをチャンスとして軽やかに乗り越えていってほしいと思います。
弊社も、事前の情報提供はもちろん、転職決定後も皆様が納得のいくキャリアに伴走していきたいと考えていますので、お気軽にご相談いただければと思います。
転職個別相談会情報
リージョナルキャリア熊本では、熊本での転職をお考えの方に向けて、平日(17:00~/18:30~/20:00~)と毎週土曜日は個別の転職相談会を実施しております。
今すぐの転職ではない方や情報収集段階の方も多数ご相談いただいておりますので、お気軽にご予約ください。
<U・Iターン転職個別相談会>
熊本出身・在住のコンサルタントが、転職についてのご意向やご希望の求人をお聞きしながら、転職の成功に向けて適切な情報をご提供させていただきます。選考におけるポイントや面接対策などもお伝えいたします。
※個別面談/最大1時間
キャリア相談・転職相談会|個別対応|完全無料|リージョナルキャリア熊本