2023.04.06
【キャリアアップコラム Vol.19】「セルフサボタージュ」への対処法
こんにちは。パーソナルマネジメントのコンサルタント、桝永です。
3月・4月は人事異動のシーズン。ご自身や周囲の方にも転勤や転職など、諸々変化があるのではないでしょうか。
事業環境はめまぐるしく変わりますが、優秀な人材の獲得・定着のために、会社主導の転勤や異動は減る傾向にあるようです。
先日NTTグループは「勤務場所は"社員の自宅"、転勤・単身赴任なし」という方針を打ち出し話題となりました。一昔前、大卒総合職は転勤・ジョブローテーションは当たり前でしたが、勤務地や職種を限定して応募できるというスタイルも増えてきています。
自分のキャリアは自分で選択するという「キャリア自律」の時代に本格的に入ってきていると言えるでしょう。
ただ、自らキャリアを選択することは簡単ではありません。何かを選ぶということは、何かを捨てるということでもあり、そこには迷いが生じます。
特にU・Iターン転職を検討される場合は、さまざまな要素を比較検討して決断をしていく必要があります。
一つの事例を取り上げてみましょう。Cさんは、30代半ばで大手製薬会社の営業職として着実に実績を上げ、営業所長のポジションも見えてきました。ところが、このことがCさんに転職を検討させるきっかけとなりました。
というのも、営業所長になると数年ごとに全国転勤をしなければならないのです。Cさんには小学生のお子さんが2人おり、転校や子育て環境を考えると単身赴任しか選択肢がありません。しかし家族が離れて暮らすのは望ましくないとお考えでした。
そこで、地元である九州に戻り、しっかり腰を落ち着けてキャリアを築けるような企業に転職しようと考え、転職相談にお見えになりました。
Cさんには、これまでの経験が活かせそうなポジションを紹介し、2社からの内定を獲得されました。どちらも頑張り次第でキャリアアップや給与アップが期待できる魅力的なポジションでしたが、入社時の給与・待遇は現職と比較すると大きく下がってしまいます。
そのため、内定を獲得した当初は、どちらかの会社に決めようとお考えだったものの、気持ちが揺れて決断できません。「もっと給与が高い会社があるのではないか?」「もう少し現職にとどまり、時期を待った方がいいのではないか」など、転職自体も迷い始めた様子でした。
いざ決断しようとするとき、そのことによる変化が大きいほど、人は同じくらいの大きさでその変化に抵抗しようという気持ちが起きると言われます。
これは心理学では「セルフサボタージュ」と言われ、何か目標を設定すると、その達成を妨げる障害を自ら創り出してしまう考え方や行動を指します。「◯◯が課題だからまだ行動に移せない」などと自ら理由をつくり、現状に留まろうとしてしまうのです。
このような「セルフサボタージュ」の声がするとき、どのように対処・判断するとよいでしょうか。正解はその人の中にしかありませんが、その決断がご自身のありたい姿に向かっていく方向性なのか、それとも単に不安からくる声なのかを見極めることが大切になってきます。
Cさんのケースでは、家族と一緒に過ごすことが何よりも大事だと考えているのか?それとも、単身赴任をすることに対する不安があるだけなのか?と、自身としっかりと向き合って、確かめることが大切になるわけです。
前者であれば転職という選択しかありませんし、後者であれば現職に留まることも選択肢に加わります。
何かを新たに始めるのは不安がつきものですが、ご自身のありたい姿を見極め、そのために一歩を踏み出すと、エネルギーが湧いてきます。日々の充実感も変わってくるでしょう。
リージョナルキャリア熊本では、皆様が納得のいくキャリアを伴走していきたいと考えています。お気軽にご相談いただければと思います。
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