転職成功者インタビュー

株式会社熊本放送
野口啓介さん(仮名・社内SE) 28歳

暮らしたい場所で理想の仕事と子育て環境を実現。地方ならではの魅力と充実感。

転勤を機に6年間熊本で暮らし、今後も腰を据えて暮らしたいと感じていたところ、今度は東京への転勤辞令を受けた野口さん。通勤や子育て環境に高いハードルを感じ、東京で家族と暮らし続ける生活がイメージできず、転職を決断した。

現在は熊本県内のテレビ局で社内のIT管理や放送システムの更新を担当し、前職での経験を活かしながら幅広い業務に取り組んでいる。

転職後は家族との時間が増え、プライベートも充実。生活の質が大きく向上して通勤のストレスも軽減されたと語る。

大きな決断と偶然の出会いから「自分らしい働き方」の実現につながったという野口さんに転職活動や現在の仕事の魅力を伺った。

※本記事の内容は、2025年6月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで84日間

転職前

業種
放送業界
職種
放送技術
業務内容
放送システムの保守・管理・運用

転職後

業種
放送業界
職種
社内SE
業務内容
社内のIT管理、放送システムの更新

腰を据えて暮らしたいと思えた熊本の生活。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

熊本県内の放送局で社内のIT関連業務全般を担当しています。主にパソコンの更新や社内ネットワークのトラブル対応などで、「ネットが繋がらない」とか「プリンターが使えない」といった問い合わせがあった時に対応する、いわば社内のヘルプデスク的な役割もあります。

また、放送システムの更新も担当しています。報道には欠かせない気象・選挙のシステムのリニューアルが予定されているので、その準備も進めています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は東北で、高専を卒業後にデータ放送のコンテンツ開発やシステムの運用・保守・番組制作などを行う会社に就職しました。

3年目に熊本事業所へ転勤し、高校野球の中継やニュース番組の送出業務など、現場経験を積みました。

熊本での生活に慣れていくうちに、自然と「ここで暮らし続けたい」と思うようになりました。

転職のきっかけは?

一番のきっかけは、東京転勤の辞令が出たことです。小さな子どもを抱えての東京生活は現実的に難しいと感じました。

東京へ異動したのち、休日にベビーカーで子どもを連れて遊びに出かけたこともあったのですが、駅での移動一つとっても時間もかかるし、人混みもすごいし、これは大変だと感じました。

もともと熊本で腰を据えて働きたいという気持ちもありましたし、「やはり暮らしやすい場所で家族と一緒に過ごしたい」と考えて転職を決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手転職サイトに登録しましたが、熊本の求人はほとんどなく、なかなかピンとくるものがありませんでした。そんな時に「リージョナルキャリア熊本」の転職相談会を知り、参加しました。

コンサルタントは地元企業に特化した情報を持っており、自分の希望に合う企業をいくつか紹介してもらえました。

まさか応募1社目で決まるとは思っていませんでしたが、面談後は転職活動もサポートいただきスムーズに進めることができました。

今の会社に決めたポイントは?

前職でも放送系のシステムに関わっていたので、その経験を活かせると感じたのが一番の理由です。

また、熊本県内の各局の中でもよく見ていた番組が多かったので、親しみもありましたし、「こういう地元密着のメディアで働けたら面白そうだな」と感じていました。

面接は非常に緊張しましたが、面接を担当する社員が皆すごく柔和な印象で、こちらの話をしっかり聞いてくれる雰囲気で安心できました。堅苦しさもなくて、「ここで働きたい」と思えたのもポイントの一つです。

家族との時間が増え、子育てに趣味の時間も確保。

転職していかがですか?

働きやすさは格段に上がりました。以前は単身赴任で通勤に1時間かかっていましたが、今は徒歩圏内で通勤できるため、残業があってもすぐに帰宅できます。

家族と夕食を囲む時間が増え、子どもと過ごす時間もしっかり取れるようになりました。

職場の雰囲気も明るく、社内の人とコミュニケーションを取りながら働ける環境が自分には合っていると感じています。

転職して良かったと思うことは?

生活リズムが整い、心に余裕が生まれたことです。前職では忙しさに追われ、自分の時間も家族との時間もほとんどありませんでした。

今は会社の理解もあり、子どもが体調を崩した際は私が早退することもありますし、プライベートを大切にできる環境が整っています。

熊本で働くことで地域のネットワークも広がり、地元ならではの人とのつながりも実感しています。

困っていることや課題はありますか?

社内の業務マニュアルや引き継ぎ資料が前職とは異なる環境だったため、最初は少し苦労しました。

今は自分で手順書を作って、後から入る人が困らないように整備しているところです。必要だと思ったシステムやツールは自ら提案し、実際に取り入れてもらうこともあります。

自分の働きかけが職場環境の改善につながっていくことに、大きなやりがいを感じています。

生活面の変化はありましたか?

やはり家族と過ごす時間や自分のための時間が格段に増えたのが一番の変化です。東京にいた時は帰宅が23時を過ぎることも珍しくありませんでしたが、今は18時過ぎには帰宅できています。

夕食を一緒に食べたり、週末には自然の多い場所で過ごしたりと、家族との時間を大切にできる生活になりました。熊本での生活はコストも抑えられるようになり、心身ともに充実しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

熊本での転職を考えるなら、大手転職サイトだけでなく、地域に根ざした転職支援サービスを活用するのがオススメです。自分の希望やライフスタイルに合った企業と出会う確率がぐっと上がります。

また、子育て世代にとって「暮らしやすさ」は非常に重要なポイントです。少しでも今の環境に疑問や不安があるなら、まずは気軽にプロに相談してみるのがおすすめです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
田尻 由美子

面談時には、熊本での転職をすでに決断されており、お子さまとの生活やご家族の将来を見据えた選択に、強い意思と軸を感じたのが印象的でした。

放送業界での仕事は、どうしても首都圏の方が案件や規模の面で魅力的に映ることが多いですが、野口さんは「暮らしたい場所で働く」というご自身の価値観を大切にされていました。

また、ご自身から積極的に周囲の業務環境を整えていく姿勢は、会社にとっても非常に心強い存在だと感じており、今後の活躍がますます楽しみです。

地方でのキャリア構築を目指す方々にとって、野口さんの転職は非常に参考になる成功事例だと感じました。

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