転職成功者インタビュー

トイメディカル株式会社
森田一真さん(仮名・マーケティング本部執行役員) 29歳

自分が選んだ道だから絶対に折れない。熱量が仕事を楽しくする。

上場企業で最年少マネージャーに抜擢されるなど、順調にキャリアを歩んできた森田さん。「30歳を目前に新たな挑戦がしたい」そして「妻の故郷である熊本で子育てをしたい」と考え、転職活動をスタートさせる。

大手企業の恵まれた環境から離れ、自ら道を切り拓く経験を通じて自己成長につなげたいと考えて選んだのは熊本のスタートアップ企業。未知の業界や未整備の現場へのチャレンジは想定以上に困難だったという。

営業活動に対する考えの違いから社長との意見のぶつかり合い、なかなか伸びない業績など葛藤の毎日。「自分で決めた道だから絶対に折れない」という強い信念があるから、どんなことでも乗り越えられると語る森田さんの奮闘を紹介する。

※本記事の内容は、2025年11月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで132日間

転職前

業種
介護医療関連事業
職種
営業(マネージャー)
業務内容
法人営業(新規開拓)

転職後

業種
食品メーカー(健康補助食品・機能性表示食品)
職種
マーケティング本部(執行役員)
業務内容
販売促進(販路拡大・OEM開拓・コラボ企画・自社EC)

30歳を目前に、妻の故郷である熊本で新たな挑戦。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

トイメディカルは、世界から注目され始めている「塩分オフセット技術」をコアコンピタンスに、健康補助食品「デルソル」、新発想の調味料「零シリーズ」などの製造販売を行っています。

私は自社製品の取扱先やOEM先の開拓、食品メーカーとのコラボ提案などを担当しています。

直近では、山形県の米菓メーカーと開発した「気にせんべい」や熊本の味千ラーメンさんと「塩分を気にしなくてよいラーメン」の開発なども手掛けました。

25年1月からは執行役員として、マーケティング本部の統括も担当。「塩分オフセット技術」の可能性とビジョンに共感いただける取引先の開拓がメイン業務です。

入社前のご経歴を教えてください。

北海道出身で、大学卒業後はヘルスケア領域でレンタルサービスを提供する上場企業に入社し、札幌支店で営業を担当していました。

具体的には、病院や介護施設などに向けて、入院レンタルサービス(衣類・タオル・紙おむつや日常生活用品などの日額定額制レンタルサービス)を導入いただくための新規開拓に取り組んでいました。

配属時に18件だった既存施設数を4年間で78件にまで増加させるなどの成果を上げ、仙台支店へ異動。異動先の仙台支店では同社最年少(当時)でマネージャーに抜擢され、プレイヤーを兼務しながら支店メンバーおよび業績のマネジメントを行っていました。

転職のきっかけは?

前職では、営業として業績だけではなく、社風やパートナー企業様との良好な関係など、人に恵まれ、とにかく充実した日々を送り、貴重な経験をさせてもらいました。ただ、30代を目前に、新たな業界や市場に挑戦したいと考えるようになりました。

上場企業でしたから、商品や信頼性など環境が整備されている中で、「誰よりも早く走る」「5を10にする」ことはできたので、「自分で道を切り拓く経験をしたい」という想いが強くなってきたのです。

また、第一子の誕生を機に、妻の地元である熊本での暮らしを考えるようになりました。妻の実家が近ければ育児のサポート面で心強いですし、地元の友人もいるので妻の気分転換にもつながると考えました。

転職活動はどのように進めましたか?

熊本へのIターン転職を考えるようになり、Webで検索してみると「リージョナルキャリア熊本」がすぐ出てきました。熊本に密着したU・Iターン転職支援に強い会社といううたい文句に惹かれました。

担当コンサルタントとの面談では、私のバックグラウンドの確認や転職理由、転職後に実現したいことなど親身にヒアリングいただきました。話をする中で、志向や希望のズレを修正し、自分が選ぶべき会社が整理されたと感じました。

面談後に数社ご紹介いただきましたが、いずれもインターネットでは探すことができない会社やポジションばかりで驚きました。

今の会社に決めたポイントは?

ベンチャーなのでゼロイチにチャレンジできること。それと社長の魅力ですね。社長と私は真逆のタイプ。私は体育会系で営業畑一筋のタイプで、社長はまさに研究者というイメージです。

スタートアップは社長との距離が近いからこそ、「真逆の人と働いてみたい」と思えたのが決め手のひとつでした。

それと、「もしトイメディカルに入社しなくても、熊本で働くんだったら、また一緒に食事でも行こうね」と言ってもらえたことがすごく嬉しくて。

「そんな温かい言葉をかけてくれる社長の下で、自分の力を発揮したい、貢献したい」と思えたんです。それが入社を決めた大きな理由です。

新たな挑戦で日々成長を実感、自分で決めたことだから辛いことも踏ん張れる。

転職していかがですか?

社長とは想像以上に真逆で、最初はぶつかることが多かったです。「それじゃ数字は伸びない。もっとチャレンジしないと!」「それじゃ自分がいる意味がない。リスクはあるけど、やらせてほしい」そんなやり取りを1年ほど続け、やっと社長の考えが理解できるようになりました。

また、社員の退職など、いろんなピンチもありましたが、そんな時こそ信頼している仲間たちと「しっかりやっていこう」と目線を合わせられたのは良かったと思っています。

やはり、社長のことが好きですし、支えていきたいという想いが、この1年のやり取りでより強くなっていると感じます。

転職して良かったと思うことは?

毎日が新しい挑戦で、考える機会が圧倒的に増えたという感覚があり、自身の成長につながっています。

同じことをする日がなくて、常に考えさせられ、勉強する時間も増えて、それはすごくありがたいです。

困っていることや課題はありますか?

ゼロからブランドを構築し、信頼を得ながら数字をつくる営みは、率直に言うと思っていたよりも難しいですね。「未来の食と健康に貢献する―『塩分オフセット技術』を熊本から世界へ。」という壮大なビジョンと、日々コツコツと商談を重ねる現場感とのギャップは入社1年目に強く感じました。

ただ、国や県の事業に採択されたり、ベンチャーピッチコンテストで表彰されたり、スタートアップ企業のワールドカップの日本代表になるなど、「認められ始めている」という実感があります。知名度・認知度を上げ、社長、会社のビジョン実現に向かって地盤を固めていくのが私の役割だと思っています。

今のトイメディカルには若い社員が多く、不安を感じたり、自信を持てずにいるメンバーもいます。「一緒にがんばろう!」と言うのももちろん大事なんですが、とにかく業績を引っ張り上げることで、トイメディカルの社員全員に「見たことのない景色」を見せるのが先ですかね。

そうすれば自然と「もっと頑張らなきゃ!」と感じてくれるのではないかと思っています。数年後には「あの頃は、こんな景色想像できなかったよね」と言いながら、社員全員で成長を噛みしめたいですね。

生活面の変化はありましたか?

プライベート面もすごく快適です。30歳で家を持ちたいと考えていましたので、転職のタイミングでマイホームを購入しました。

妻の実家に近い場所で生活できているので、私が出張などで家を空ける時には、義母や義妹が遊びに来てくれます。週末は妻の友人夫婦とBBQするなど、家庭もうまくいっていると思います。

そのおかげと言っては何ですが、副業として続けているサッカーの審判活動も気兼ねなくできています。子育ても、実家が近いという安心感もあって夫婦ともに前向きに取り組めていると感じています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職はこれまで積み上げてきたキャリアや人間関係がある分、どうしても「失敗したくない」という気持ちが強くなり、慎重になりがちです。だからこそ、「慎重かつ大胆」に行動してほしいです。

入社後のギャップは必ずありますから、「自分がなぜ転職するのか」その理由をしっかり持っておくことが大事なのです。「この会社でこうしたい」「こんなことを成し遂げたい」といった想いがあると、どんなことがあっても踏ん張れます。

前職は上場企業だったので、上司や親からも「それを捨ててまで行くの?」と反対されました。でも、自分で決めたことだからこそ、弱音は吐けないし、家族も裏切れない。やるしかないという気持ちでいれば後悔することはないと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

森田さんとは入社後もしばしば連絡を取り合っていますが、実際にお会いするのは1年ぶり、深夜までお酒を酌み交わして以来の再会でした。ポジティブで明るく振舞われる方ですので、こちらがいつも元気をもらっています。

行動力もあり、わずか2年で営業部門を任せられるほど社長から信頼されている森田さん。本音で意見をぶつけ合ってきたからこそ絶大な信頼を得られているのだと思います。

一度決めたら迷わないタイプで、印象的だったのは「迷っている時間がもったいないし、すべては自分次第」とキッパリ言われたところです。人とのご縁を大切に、常に考え行動している森田さんに、これからも注目していきたいと思います。

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