転職成功者インタビュー

株式会社ロッキー
小林大智さん(仮名・社内SE) 31歳

趣味の時間を確保でき、ストレスのない暮らしを実現。

大阪の大学を卒業後、関東の企業に就職し、その後1度目の転職で福岡へ移住した小林さん。実家のある熊本からも近い福岡での生活に大きな不満はなかったものの、「今のままの暮らしでいいのか」と悶々とした思いもあったという。

30歳を過ぎたタイミングで、「熊本での転職を検討するなら早い方がいいのでは」と転職活動を開始。複数の企業の選考を受ける中で、大事にしたい軸が明確になり、「働き方」や「働く人」「企業風土」が自分に合っていた地元の企業を選択する。

「以前より趣味の時間が増えて充実した毎日を過ごせている」という小林さんに転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで62日間

転職前

業種
IT・ソフトウェア
職種
プログラマ
業務内容
システムの設計・開発

転職後

業種
小売・サービス
職種
社内SE
業務内容
社内システムの企画・管理・保守

働き方や働く人、企業風土を大事にした企業選び。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

熊本県内に25店舗を持つ小売企業の情報システム部門で、システムの企画・運用保守・導入を行っています。店舗のレジ・受発注システムやアプリなどトラブルが起きた際には、各店舗を訪問して対応します。

最近は「置き配」という、自宅にいながらお店の商品を注文して、その日のうちにご自宅までお届けするというサービスに注力しているのですが、置き配アプリやWebサイトの企画・要件定義・スケジュール・予算管理などの上流工程にも携わりました。開発や制作に関してはベンダーに依頼していますので、ベンダー側との調整も担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大阪の大学を卒業後、関東の物流系の企業に就職しました。情報システム部門に配属され、社内SEとして社内のインフラ整備、システム関連のトラブル対応、PC・携帯・システム機器のキッティング、アプリケーション・サーバー運用などを行っていました。

その後は開発スキルを高めたいと考え、SEとして福岡県内で転職。2社目の会社ではWebシステムの受託開発や電力関連システムの管理・保守業務に従事していました。

転職のきっかけは?

一番は実家のある熊本へ帰りたいという気持ちからです。いずれ両親の介護なども必要になってきます。ちょうど30歳を過ぎたタイミングだったので、将来のことを考えたときに、再度転職するなら早い方がいいのではないかと考えました。

福岡での生活に大きな不満があるわけではなかったのですが、「もう少し落ち着いたところで暮らしていきたい」という気持ちも強くなりました。

前職は残業も多かったですし、リモートワークだったのでオンオフの切り替えが難しく、いつも仕事に追われている感覚がありました。「もう少し自分の時間がほしい。落ち着いた生活がしたい」と悶々としていた気がします。

転職活動はどのように進めましたか?

まずはインターネットで調べて、大手の転職サイトを中心に利用していました。熊本へ帰ることが第一優先だったのですが、熊本の求人は少なかったことと、福岡の求人の紹介が多かったため、熊本と福岡の両方で応募を進めていました。「内定を取るために10社以上は受ける必要がある」と言われたので、20社近くは応募したと思います。

ただ、なかなか完全に希望にマッチする求人に出会えず、「やはり熊本で働くことを大事にしたい」と調べていた際に、リージョナルキャリア熊本の転職相談会を発見しました。熊本に特化しているということで、自分の理想とする求人があるのではと思い、すぐに転職相談会へ参加させていただきました。

今の会社に決めたポイントは?

熊本地場の会社で転勤がなく働ける点はもちろんですが、働く人や会社の風土が自分に合っていると感じたからです。

面接で同じ部門の方と管理部門の方、社長にも会いましたが、仕事に関しては個人に任せられているので裁量権を持ってやれそうだったことと、社員がそれぞれの意見を持って発言していて、いい意味で自由な印象がありました。

「この会社だったら、入社してからも早く馴染めそうで、仕事がしやすそう」という直感で決断しました。

趣味やプライベートの時間が取れ、ストレスのない暮らし。

転職していかがですか?

のびのびと仕事をさせてもらっています。現在はシステムに関わることだけでなく、会社としても注力している「置き配」の販促・広報なども担当しています。これまでの経験とは大きく異なりますが、業務の幅が広がって新しいことも経験できて良かったですね。

どうしたらアプリのダウンロード数を増やせるのか、どのようなカスタマーがターゲットになるのかなどを考えて、企画を練っています。

各店舗でのトラブル対応やシステム導入の際など、店舗を回ることが多いのですが、机上で黙々とシステムの開発をやっているより、今の方が自分には合っている気がします。

転職して良かったと思うことは?

残業はほとんどないので、自分の時間をしっかり取れていることですね。趣味で体を鍛えているのですが、平日も休日もほぼジムに通っています(笑)。有給も使いやすいですし、自分で仕事をコントロールできるので、以前に比べてプライベートの時間が増えました。

また、通勤も楽になりましたね。福岡の時は電車通勤をしていましたが、今は車で20分もかかりません。福岡は人混みも多くて通勤だけで疲れることもあったのですが、今はストレスなく働けています。

困っていることや課題はありますか?

システムの導入において、いかに社員の方々に理解して納得してもらえるかということです。ITに詳しい人ばかりではないので、専門用語やシステムの重要性、メリットなどを伝える必要があり、スムーズに導入することの難しさを感じています。

どうしても導入時は覚えることが多いですし、負担が増えることもあるので腰が重くなりがちです。そこをいかにして皆に理解してもらい、スピーディーにシステムを導入して上手く活用できるかが重要だと感じています。

生活面の変化はありましたか?

一番は以前に比べるとストレスなく働けていることです。通勤の面や残業がないということもそうですが、時間的にも気持ち的にも余裕のある暮らしができています。趣味の時間をしっかり持てて、自分のペースで不自由なく生活できている印象です。

気になる点を強いて言うならば、車の維持費が意外にかかるということですかね。熊本での生活は、どこへ行くにも車が必要だと改めて感じました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

熊本へU・Iターンをしたいと思ったら、まずは一歩踏み出すことだと思います。インターネットで調べているだけでは何も始まらないので、気になった企業があればカジュアルな面談からでも進めてみることをおすすめします。

私は多数の企業に応募しましたが、もう少し絞っても良かったと感じました。手元に選考が進んでいる企業があるので安心はできるのですが、面接になった際に企業情報の収集や事前準備など十分な時間が取れませんでした。

また、熊本は通勤面でのストレスもなく、人も優しい方が多いですし、キャンプやゴルフ、釣りなど趣味が充実できる環境が整っています。仕事もプライベートも充実した暮らしがしたいという方にはおすすめですね。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
田尻 由美子

学生時代から水泳、ボクシング、剣道など、さまざまなスポーツをされていた小林さん。初めての面談では、経験のあるシステム関連業務に就くのか、趣味でもあるジムのトレーナーや体を動かせるような仕事に就くのか迷われていた部分がありました。

最終的には、「長期的なキャリアの視点と、好きなことができる働き方(残業が少ない。休日もしっかり取れるなど)であれば良いのでは?」というお話から、今回の選択に至りました。

転職をしてからは、「通勤の面などストレスなく暮らせていて、ジムに通う回数も増えた」とイキイキと過ごされている様子で嬉しく思います。今後も仕事に趣味に充実した毎日を過ごされることを願っています。

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