転職成功者インタビュー

熊本電気鉄道株式会社
友永健太さん(仮名・技術士) 31歳

子育てを地元でしたいと30歳を機にUターン。異業種へのキャリアチェンジを選択。

新卒で入社した会社で大きな不満もなく、順調にキャリアを積んでいた友永さん。結婚して子どもが生まれた30歳のタイミングで「自分たちが育った地元で子育てをしたい」というUターンへの想いが強くなっていったという。

「これまでの経験を活かせる仕事が地元にあるのか」という不安を抱きつつも、このタイミングを逃すと転職はますます厳しくなると考え、活動を開始。地元に根付いた会社にこだわり、探し続けた結果、鉄道技術士という仕事に出会う。

現在はマイホームを建て、趣味のアウトドアや家族との時間を十分に得られていると嬉しそうに語る友永さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで180日間

転職前

業種
自動車メーカー
職種
製品開発・品質管理
業務内容
自動車エンジンの評価業務

転職後

業種
鉄道
職種
技術士
業務内容
鉄道の電気・通信の保守、検査、安全管理

熊本に腰を据えて働ける地元の鉄道会社へ。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

現在は鉄道技術士として鉄道の電気・通信保全業務(電路・踏切・変電所・通信・信号の点検・補修、安全管理など)を担当しています。

踏切や信号・電線といった電気設備全般の検査・点検・補修はもちろんですが、車両トラブルや踏切事故があった際にも駆けつけて復旧作業を行なっています。

また、日々安全に運行できるよう週に1度は全沿線を歩いて線路回りを点検し、異常がないか確認しています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は熊本県人吉球磨です。高校を卒業後、自動車メーカーに就職し、約13年間トラックやバスのディーゼルエンジンの実験・評価業務を担当していました。

具体的には実験設備の保守・管理や評価試験マニュアルの作成、排ガス(粒子・温度・圧力)・燃費の測定などになります。国内だけでなく、北米や欧州向けの製品もあったため、各国の法規を把握した上で認証試験を実施していました。

転職のきっかけは?

妻も地元が同じ熊本県人吉球磨で、「子育てを地元でしたい」という妻の強い希望がきっかけでした。私自身は当時の仕事にやりがいを感じていましたし、責任のある業務を任せられていたため「いつか熊本に帰れたら」という考えでした。

ただ、子どもが生まれたばかりで子育てをサポートしてもらえる環境も無ければ、知り合いもいないため、妻の熊本に帰りたいという気持ちも分かりました。

当時30歳を超えていたので、「転職するなら、今やらないと厳しいのでは」とも感じるようになり、転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは「熊本×転職」などネットで検索し、大手転職サイトに登録しました。ただ、求人を見ていてもあまりピンとこなくて。せっかく熊本に帰るので、転勤がなく地元に根付いた会社に行きたかったのですが、希望に沿うところはなかなかありませんでした。

結局、応募はせず、「熊本に特化した転職支援会社はないか」と探していた際に出会ったのがリージョナルキャリア熊本でした。

前職の業務はかなりニッチな仕事でしたので、「熊本で同じような仕事があるのか」と不安も大きかったのですが、担当コンサルタントにいろいろと話を聞いていただいて「熊本に根付いた地場企業、かつ経験を活かせる仕事」を紹介していただけました。

自分一人では探しきれなかった企業と複数出会えたので非常に助かりました。

今の会社に決めたポイントは?

創業100年以上の伝統ある会社で、熊本に根付いているということと、資格を活かして技術を身に付けられるということです。

また、鉄道関連の業務はまったくの未経験でしたが、「やる気があればサポートする準備もあるので大丈夫!」と職場の方に言われたのも大きかったですね。

「30代未経験で本当に大丈夫なのか。いざ入社して業務についていけなくならないか…」という迷いがあった中で、不安を解消して転職を決断できました。

入社後、不明な点があれば丁寧に教えてもらえますし、業務で必要な資格に関しては会社のサポートを受けながら取得できます。働く人に関しても皆さん優しい方ばかりでアットホームな会社です。

また、私と同じように中途入社の方も多いので、教える環境も整っており決断して良かったと感じています。

マイホームを手に入れ、のびのびとした子育てを実現。

転職していかがですか?

地域住民の通学・通勤などの足として重要な役割を担っている仕事のため、非常にやりがいを感じています。実際に利用されている地域の方々から「お疲れ様」と声をかけていただくこともあり、嬉しいですね。

その反面、責任のある大変な仕事でもあると実感しています。故障や事故があると、利用者の方々に迷惑をかけてしまうため、「いかに早く復旧・運行させるか」ということを第一に考え日々取り組んでいます。

また、前職に比べると今は業務中も体を動かすことが多いので健康的になりました。前職では実験室内での作業で室内にいることが多かったのですが、今は沿線での業務がメインになるため外に出る機会も増えました。週に1度は線路を回っているので夏場は暑く、大変なこともありますが(笑)。

転職して良かったと思うことは?

残業はほとんどないので、家族との時間をしっかり取れるようになりました。帰宅後は子どもと一緒にご飯を食べられますし、妻も喜んでくれています。

また、お互いの両親にもすぐ会えるようになったのは良かったですね。東京にいたときは、正月など年に1度しか帰省できていなかったのですが、今は週末に時間があれば実家に帰って孫の顔を見せることができます。

妻の実家が農家をしているので、収穫の時期など人手が必要な際には手伝いに行くこともあります。東京にいると頻繁に帰省することは難しいですし、両親も気軽にお願いできなかったみたいで、熊本へ戻ってきたことを非常に喜んでくれています。

生活面の変化はありましたか?

マイホームを昨年10月に購入しました。豊かな自然やキャンプ場が近くにあって、阿蘇までも1時間以内で行ける場所です。以前、東京でも戸建てが欲しいなとモデルルームを見て回ったことがありましたが、東京に比べると土地などの価格が安くて驚きました。

現在の仕事は転勤もなく腰を据えて働けるので、マイホームの購入に踏み切りました。庭も欲しくて戸建てにしましたが、週末は頻繁に庭でBBQしたり、キャンプに行ったあとテントを干したりと理想の暮らしができています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

在職中の転職活動はなかなか難しかったですね。リージョナルキャリア熊本のサポートがなかったら、自分では求人も探しきれなかったですし、今の会社に出会えなかったはずです。ですから、1人で転職活動を進めるのではなく、コンサルタントに相談をすると可能性が広がるのではないかと思います。

また、転職の目的を明確にすることも重要かもしれません。今回は「熊本へのUターン」という妻の意向が優先で、年収は前職から比べると下がりましたが、生活環境と職場環境が充実しているため豊かな暮らしが実現できています。

すべての希望が叶う転職はないと思うので、本当に大事にしたいことは何なのか、譲れないものを明確にしておくと活動しやすいのではないでしょうか。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
田尻 由美子

「地元で子育てをしたい。熊本へ帰りたい」という強い意志と同時に、「30歳を過ぎて転職は可能なのか。熊本に仕事はあるのか」という不安もお持ちのようでした。友永さんのご経験は専門性の高い業務になるため、熊本では同様の仕事がなかなか見つからず心配されたことと思います。

ただ、何事にも真面目に取り組まれ、先輩や上司からの指示を素直に受け取られる方だったため、未経験の領域であってもご活躍いただけると考え、熊本電気鉄道社をご紹介させていただきました。

熊本にUターンされてからは、マイホームも建て、週末にはBBQやキャンプなど理想の暮らしができていると伺い嬉しく思います。熊本のインフラを守る仕事は責任もあり大変かと思いますが、さらなるご活躍を期待しております。

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