転職成功者インタビュー

株式会社くまもとDMC
高木奈津美さん(仮名・企画営業) 29歳

地元への貢献と穏やかな暮らしを実現。熊本の活性化につながるやりがいのある仕事に出会う。

大学進学と同時に地元である熊本を離れ、福岡で就職した高木さん。働くなかで自身のやりたいことを見つけ、自己成長も実感し、充実した日々を過ごしていた。

そんななか、新型コロナウイルスの感染拡大や、熊本での豪雨災害などが起こる。熊本―福岡間でさえも、すぐには家族や友人の元へ駆けつけられないという、もどかしい想いを経験し、「本当に自分が大事にしたいものは何なのか?」と改めて考え始めた。

そんな高木さんが「熊本に戻って働くこと」を意識し始めたなかで出会ったのが、現職である熊本県内の観光地域づくりにつながる仕事。

「忙しく大変な部分はあるものの、非常にやりがいが大きい」と語る高木さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2022年9月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで39日間

転職前

業種
IoT関連企業
職種
プロジェクトマネジメント
業務内容
開発製造受託製品のプロジェクトマネジメント業務

転職後

業種
観光業
職種
企画営業
業務内容
観光地域づくりにつながる企画・事業の推進

自然災害や、社会状況の変化を通じ、これからの生き方について改めて考えた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

熊本県内を全域とした観光地域づくりにつながる企画・事業推進に携わっています。現在、主に携わっているのは「ワーケーションを通じた関係人口化の取り組み」です。

ワーケーション(ワーク×バケーション)をきっかけとして企業に来熊いただき、人口減少や産業の担い手不足、その他地域が抱える課題について、地域に細く長く関わっていただく中で、直接的・間接的にそれらの課題を解決し、地域とのつながりをさらに強固にしていくものです。

地域にも、地域の事業者様にも企業側にも、三方それぞれに、新たな発見や有益性のあるものとすることで、持続性を担保していきたいと考えています。

入社前のご経歴を教えてください。

熊本県八代市出身で、大学進学を機に福岡へ移りました。大学時代から広告やブランディングに興味があったので、卒業後はデザイン制作や印刷を行う会社に就職しました。営業企画職として法人向けにプロモーションツールの提案や広報誌の制作ディレクション業務に携わっていました。

部署異動を経て、大手メーカーのユーザーマニュアル制作業務に携わっている際に、モノづくりの奥深さに触れてメーカーでのキャリアに興味を抱き、その後2社目のIoTのベンチャー企業へ転職。開発製造受託製品のプロジェクトマネジメント業務を行っていました。

転職のきっかけは?

熊本に戻ろうと考え始めたのは、2020年7月の熊本豪雨災害がきっかけでした。当時は新型コロナウイルス感染拡大の影響があり、県外移動の自粛が叫ばれていた状況下で、すぐに家族や友人のもとへ駆けつけられなかったことをすごく歯がゆく感じていました。

この頃から、大きな自然災害や社会状況の変化があるたびに、「本当に自分が大事にしたいものはなんなのだろう」と考える回数が増えてきたように思います。

当時、福岡で働く中で、スピード感のある刺激的な環境でやりがいや自己成長を実感できてはいたものの、「今後どう生きていきたいか」ということを考える中で、少しずつ、「熊本に戻って働くこと」も選択肢の一つに入ってくるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは、これまでの経験を棚卸しして、何がやりたいのか、自分はその企業に何が貢献できるのかを明確にしました。その上で、自分の理想の働き方ができそうな求人情報をインターネットで探し、リージョナルキャリア熊本にたどり着きました。

他社の紹介会社にはない地元ならではの求人案件が豊富にある印象を受け、その中で目に留まったのが、くまもとDMCの仕事でした。

今の会社に決めたポイントは?

熊本県のすべてが商材になるというのが面白いと感じました。あらゆるステークホルダーとの対話の中から企画や事業の種を見つけ、市場が求める形で売り出していくという、答えのない仕事にすごくわくわくしたことを覚えています。

また、それらが最終的には地域全体の活性化につながるという点も、意義深い仕事であると感じました。

地方へのUターン転職で失うものはなく、得るものが大きかった。

転職していかがですか?

入社してからあっという間に時間が経ちましたね。忙しさは前職と変わらないものの、やりがいは非常に大きいと感じています。

観光地域づくりは答えのない仕事ですし、すぐに結果に繋がらないため色々と大変な部分もありますが、少しずつ点と点がつながって、関わる方々に喜んでいただけた瞬間は、「ああ、頑張ってよかった」と思えますね。

困っていることや課題はありますか?

もっと深くそれぞれの事業に携わり、関わる方々の声に応えたいという想いがある一方で、納期や予算のバランスなども考えて動く必要があるため、なかなか思い通りに行かないこともあります。

また、この仕事は調整力や交渉力だけではなく、企画力や最新の情報やトレンドの把握、人的ネットワークなど、総合力が問われる仕事だと考えています。

常に勉強しながら、様々なプロジェクトを経験し、さらに自分が提供できる価値を高めていきたいと思っています。

生活面の変化はありましたか?

心に余裕ができたのか、穏やかに暮らせるようになった気がします。現在は、熊本市内で一人暮らしをしているのですが、これまで以上に家族や友人とのコミュニケーションが増えました。

福岡にいた時は、「心配かけない様に頑張らないと…」と無意識に気を張っていたように思いますが、熊本に帰ってきてからは以前よりも等身大の自分でいられますし、家族や友人と物理的にも心理的にも距離が近くなったように感じます。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職を考えているということは、悩みや不満があるタイミングだと思います。その時には、一度立ち止まって「何がやりたいのか」「今いる場所でしかできないのか」を振り返ることが大事だと思います。

正直に言うと、私は以前、熊本へのUターンは都落ちのような印象を持っていましたが、実際に転職してみると、まったくそんなことはありませんでした。失うものはなかったですし、前職以上に大きな経験値を得られています。

「いつかは地元に帰りたいけど…」と悩んでいる人は、まずは相談してみると良いかもしれません。理想の仕事に出会えることもあると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
田尻 由美子

人一倍の芯の強さや責任感をお持ちで、仕事に対する熱量も高い高木さん。実は1度目の転職の際にもご支援の機会をいただいたのですが、その際にはご希望に合う求人をご紹介できず、心残りがありました。

今回あらためて機会をいただき、何とかご支援したいと思っていましたので、こうして良縁を結ぶことができて嬉しく思っております。

ご入社後も早くから仕事を任され、ご活躍されていると上司・同僚から伺っております。「やると決めたら、とことんやり切る」、「困難なことがあってもすぐには諦めない」-そんな高木さんの姿勢を、私も見習っていきます!

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