転職成功者インタビュー

カネリョウ海藻株式会社
本田孝さん(仮名・広報) 39歳

専業主夫から、希望通りの転職に成功。あきらめないでよかった!

本田孝さん(仮名)は、熊本県に本社を置く食品加工メーカーへの転職を果たしたリージョナルヒーロー。長年、東京の広告代理店で勤務してきたが、35歳のときに出身地・熊本にUターン。当初は観光会社の企画営業部で働いていたが、別の職場から誘いを受けて、退社。ところがその直後、誘われていた職場のトップが変わり、入社を断念せざるをえなくなってしまった。突然の無職状態。専業主夫をしながら、仕事を探すものの、希望職種は、広報。地場ではなかなか見つからない。「職種の範囲を広くしないとだめなのか」とあきらめかけたときに、エージェントを通じて今の会社と出会った。ふるさとで、やりがいのある仕事と家族の時間を満喫する本田さんに話をうかがった。(※本記事の内容は、2014年5月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
3回
活動期間
エントリーから内定まで29日間

転職前

業種
広告代理店
職種
企画営業部
業務内容
広報宣伝、企画立案、観光協会企画

転職後

業種
食品加工メーカー
職種
広報
業務内容
より多くの人に会社のこと、商品のことを知ってもらうため広告・宣伝を担当。業界紙などでのPR活動やラジオ、テレビでのCMの原案の作成も行っている。その他、新卒採用や、社員向けの広報紙制作も担当。

仕事を探し始めてすぐに「やばい」。焦りと不安の1ヶ月。

現在のお仕事はどんな内容ですか。

地場の食品加工メーカーで広報をしています。広告・宣伝も含め、より多くの人に会社のこと、商品のことを知ってもらうことが、私のミッション。新商品が出れば業界紙などでのPR活動に取り組んだり、4月からはラジオとテレビでのCMもスタートする予定。その原案も私がプランニングし、広告代理店と制作しました。その他、新卒採用や、社員向けの広報紙制作も担当しています。

入社前のご経歴を教えて下さい。

直前は、熊本県内の観光会社。その前は、東京の広告代理店で18年ほど、営業として働いていました。東京時代は、消費者動向に関するエリアマーケティング、来店調査、イベントの企画、チラシやパンフレットの制作など、幅広い仕事を任されていました。でも35歳になったら故郷へ帰ろうと思っていたので、熊本へUターン。物産館を経営する会社で3年間働きました。その会社では企画営業部に所属して、広報や宣伝広告、観光協会のさまざまな企画に携わっていました。

転職を考えるようになった理由は?

その観光会社が所属する観光協会の手伝いをしているうちに、観光協会に正式に入らないかという話がきました。私自身も「やってみたい」と思い、会社をやめてしまったんです。ところがその直後に協会の方向性が変わってしまい、その話を断らざるをえなくなりました。それで急遽、自分のキャリアを活かせる仕事を探して、転職活動を始めたんです。

希望職種は?

私は、宣伝広告と広報、どちらの経験もあったんですが、今後は広報として働いていきたいと考えていました。宣伝広告の仕事は1つの商品、1つの企画に携わっていきますので、そのプロジェクトが終わったらそこで終わり。でも広報は、長いスパンで会社そのものを背負っていきます。その方が目的が明確だと思ったし、責任が重いぶん、やりがいもあると思ったんです。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は転職サイトをいろいろ見ましたし、ハローワークにも通いました。ところが、いざ探してみたらすぐに「やばいな」と思うようになりました。広報を募集している会社って少ないんです。特に地場はそう。熊本県内に本社を置く会社は、広報のセクションがあるところ自体がなかなかない。実は、自分で会社を探すのも、初めてだったんですよ。これまでは声がかかって入社した会社ばかりだったし、職がない状態が続くのも初めて。焦りました。探し始めて1ヶ月が過ぎる頃になると、ピリピリ(苦笑)。それで、「広報以外の仕事も視野に入れないといけないのかな?」と思い始めた頃にやっと、あるサイトで今の会社の求人情報を見つけたんです。その担当がリージョナルキャリア熊本となっていたので、すぐに連絡し、面談しました。「他の会社も探しましょうか?」と言ってもらったんですが、その会社1本に絞ることにしました。それからは、トントン拍子。まもなく先方での面接をセッティングしてくれました。

その会社に決めたポイントは?

決して知名度の高い会社ではありませんが、ニッチなある分野では日本一の実力を持っているんです。しかも数年前に社長が変わり、いろいろなことに新たに挑戦しようという機運が高まっていました。会社のブランド力を上げていくために、広報を立ち上げるのもその一つ。0から始めるということにもやりがいを感じました。

自分がいいと思える環境で子育てができる、幸せ。

転職していかがでしたか?

広報は現在、私1人。なんでもかんでもやらないといけませんが(笑)、やりがいはあります。社内では前例がない仕事もあるので、社内の根回しも大切にしています。でも社長との距離が近いので、やりやすいです。社長のデスクも同じフロアにあって、ちょうど私の斜め後ろ(笑)。だから、「今こんなことを考えてるんですよね」とか、気軽に話しかけることができますし、役職はついてないですけど、私の話をよく聞いてくださいます。

生活面の変化はいかがですか?

引越はしていません。前の会社は車で1時間かかっていましたが、今は30分で行けるようになりました。日曜日に休めるようになったのも大きいですね。前は観光会社で、物産館を経営していたので、日曜日も仕事だったんです。だから、やっと家族と一緒にでかけられるようになりましたし、妻の負担も減ったと思います。それまでは妻が1人で子どもの面倒を見ていたので。

東京時代と比べての違いは?

収入だけみれば、東京時代より落ちているけれど、物価も安いですからね、こっちは。何より、時間の使い方が違います。せこせこしなくなりました。実家の近くに家を建てたんです。自分が小さい頃遊んでいた環境で子育てがしたかったんですよ。周りは自然がいっぱい。子どもに草笛を教えたりしていると、自分がいいと思える場所で子育てができるというのは、幸せなことだと感じます。意外と便利もいいんですよ。熊本の中心地まで車で30分くらいで行けますから。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

地方にも、いい会社はありますし、魅力的な仕事はあります。自分が知らないだけ。その接点になってくれるのが、エージェントなんです。でも地方ではエージェントのことをよく知らない人もまだ多いみたいですね。存在を知っていても、「お金がかかるんじゃないか?」と思って、おっかなびっくりで相談しない人も多いのではないでしょうか。でもそれは、もったいないと思う。川を渡らなきゃいけないのに、橋を使わないのと同じ。エージェントは、「渡る橋」をたくさん持っているし、お金だってかからない。どんどん相談してみることをお勧めします。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

ちょっと早口で、話し出したら止まらない!とてもエネルギッシュな方でした。広告・広報職という熊本では希少な職種ですが、一方では中々対象者がいない求人案件でしたが、広告代理店でのご経験や熊本愛を活かせる適職だと思いご紹介させていただきました。本田さんとは今も濃いお付き合いをさせてもらっています。広告・広報職としてご入社されましたが、仕事をどんどん任され、自社の新卒採用の担当も任され仙台・東京・福岡と飛び回っていらっしゃいます。私は同社の新卒採用のサポートもさせていただいており、本田さんと二人三脚で説明会運営や面接などを行っています。会社・仕事の満足度はもちろん、子供や家族の話などイキイキと話されている姿を間近で見ることができ、この仕事の必要性を再認識させてもらっています。

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