転職成功者インタビュー

株式会社南栄開発
川島浩平さん(仮名・企画開発) 34歳

東京で得た経験でふるさとのまちづくりに貢献!熊本のよさにも改めて気づく。

熊本市の中心部で連日にぎわいを見せている複合商業ビル「COCOSA(ココサ)」。そのアセットマネージャーとして活躍している川島浩平さん(仮名)は、東京からUターン転職したリージョナルヒーローだ。

東京では不動産ファンド会社などに勤務し、大型ビルの運用ノウハウを磨いてきた。しかし、2016年に熊本地震が発生。思いがけない災害で呼び覚まされたのは、実家で暮らす両親との絆だった。

東京で出会ったパートナーも熊本出身だったため、結婚を機に熊本へ帰ることを決意。「地方に自分のキャリアを活かせる仕事は少ないはず。違う職種への転職も覚悟していた」というが、熊本地場では唯一の不動産デベロッパーと出会うことができた。

東京で得たノウハウをふるさとのまちづくりに注ぐ一方で、東京では感じられなかった豊かさも手に入れているという川嶋さんに、転職活動を振り返ってもらった。

(※本記事の内容は、2018年9月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで55日間

転職前

業種
会計士事務所
職種
経理
業務内容
不動産業界に特化した経理会計業務

転職後

業種
不動産デベロッパー
職種
企画開発
業務内容
複合商業施設「COCOSA」やオフィスビルのテナント探しから物件管理まで

「いつか・・・」と長引かせていても時間のムダ。結婚を機にUターンを決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

熊本の不動産デベロッパー「南栄開発」で、商業ビルやオフィスビルを管理・運用しています。職種でいうとアセットマネジメントがメインですが、一部はプロパティマネジメント的な仕事も手掛けています。

具体的には、熊本の中心部にある複合商業施設「COCOSA(ココサ)」をメインに、オフィスビル2棟を担当。収益の最大化をめざして、テナント探しからイベント企画の精査、キャッシュフロー管理、現場での管理会社への指示まで幅広く任されています。

入社前のご経歴を教えてください。

熊本の高校から東京の大学へ進学し、卒業後は東証一部(当時)の不動産ファンド会社に就職しました。リーマンショックの影響により、入社後1年で会社更生法を適用することになってしまいましたが、再生のためその会社に残って5年半ほどアセットマネジメントの仕事を経験しました。

その後、不動産ファンドに特化した会計事務所に転職。熊本にUターンするまでの2年半、会計業務を担当していました。

転職したきっかけは?

きっかけは結婚です。東京で知り合った相手の実家も熊本にあり、付き合っていたころから「いつかは熊本に帰ろうか」と話をしていたんです。でも、その「いつか」が、いつになるかは分からない。そのままずるずるいったら、自分の年齢が転職の際のネックになるかもしれない・・・そう考えて、だったら先に帰ってしまおうと、結婚を機に熊本へUターンしたんです。

それと、熊本地震もきっかけになったと思います。自分たちが東京にいたときに地震が起きて、親の近くにいてあげたいという気持ちになったんです。

転職活動はどのように活動を進めましたか?

それまでやっていた会計はバックオフィスの仕事だったので、もっとフロントよりの仕事がしたいという思いがありました。でも、東京時代と同じような会社は熊本にはないだろうと考えていたので、大きく「不動産」という枠で仕事を探していました。

それでも大手の転職サイトではなかなかピンとくる求人がなかったんです。例えば、戸建て住宅などの営業職募集はあったのですが、自分の経験は不動産の運用がメインで、建物のサイズも大きなもののほうが得意。そんな自分の希望も伝えながら転職先を探したいと思い、転職支援会社に相談してみることにしたんです。

そして見つけたのが、「リージョナルキャリア熊本」でした。東京で開催される相談会に参加。早速いくつかの企業を紹介してもらい、最初に応募したのが南栄開発でした。

今の会社に決めたポイントは?

熊本の中心地の再開発や、新しい複合商業施設を建てた話などを聞いていると、東京での仕事に関連性があると感じましたし、ここだったら将来的にもおもしろい仕事ができそうだなと思ったからです。熊本で同じような大型の不動産開発をしている会社が少ないことも決め手になりました。

仕事とプライベートにメリハリがついた。水のおいしさ、食べ物のおいしさにも感動!

転職していかがですか?

実際に入社してみて、思っていたほどのギャップはなかったですね。入社する前はある種の覚悟をしていました。「取引業者の仕事のクオリティが東京より落ちるんじゃないか?」「閉鎖的なんじゃないかな?」など。でも、実際は全然そんなことなくて、勝手な思い込みでした(笑)。

いま、会社は創業オーナーがトップなので、意思決定が早く、仕事にスピード感がありますね。また、会社の規模が全員の顔が見えるくらいの人数なので、自分がアクションを起こせば全体が変わっていきます。そこが新たなやりがいにもなっています。

生活面の変化はありましたか?

今は熊本市内にマンションを借りて暮らしています。会社まで車で20分のところです。私と妻の実家にも近いし、会社にも近いということで、この場所を選びました。

始業時間は少し早くなりました。今は8時半に始まりますが、そのぶん終業時間も早く、残業もかなり減りましたね。東京にいたときは月100時間の残業も当たり前だったんですが、今は月に20時間くらい。夜の8時前には家に帰れるので、妻と一緒に食事ができます。前は終電で帰り、コンビニの弁当で晩御飯をすませることが多かったので、うれしいですね。

熊本のバランスの良さも感じます。適度に都会で、適度に田舎(笑)。自然が近いので、休日は山や海へドライブに行って満喫しています。

困ったことや課題はありますか?

地方は車社会なので、どこへ行くにも車が必要です。でも私はずっとペーパードライバーだったので、車の運転に慣れるのは大変でした。実家の車を借りてかなり練習しました。

転職してよかったと思うことは?

朝早く起きて、仕事をして、日が沈む頃には家に帰って、家族と一緒に夕食が食べる。そんな人間らしい生活ができるようになりました。東京にいた頃は土日もよく仕事をしていましたし、熊本に帰ってから仕事とプライベートのメリハリがつくようになったと思います。

仕事の面では、私が担当している「COCOSA」が友達の間で話題になっているのを聞いたりすると、注目されている施設なんだということを実感します。東京だとそういった施設はたくさんありますが、熊本市で「COCOSA」は目玉といえる施設。そんな施設に携われることにやりがいを感じますし、熊本の皆さんにもっと喜んでもらえる施設を作ろうという気持ちになります。

また、昔は気づかなかった熊本の良さもわかるようになりました。まず、水がきれいでおいしい。だから米も野菜もおいしいんですよね。子どものときは当たり前だったことが、実はすごいことだったんだと、今はよくわかります。東京に出ないとわからないことかもしれませんね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

なかなか踏み出せない人も多いと思いますが、踏み出してみると意外とうまくいくものです。「給料が下がるのではないか?」とか、「不便になるのではないか?」とか、ネガティブな心配も浮かんでくると思いますが、一つひとつの不安をちゃんと紐といていくと、「そこまで便利さが必要なのか?」ということや、「意外と東京も地方も変わらない」ということに気づくのではないでしょうか。買い物にしても、今はネットで何でも買えるわけですしね。

リージョナルキャリア熊本の橋渡しもありがたかったです。自分のようなキャリアを持つ人間を求めている会社は、熊本にはそんなに多くないはず。そんな市場のなかで、いかに自分を一本釣りしてくれる会社を見つけるかが、私にはとても重要でした。1人で探していたら、今の会社に出会うことはなかったと思います。出会えたとしても、もっと時間がかかったでしょう。違う職種になることも覚悟していたので、本当に感謝しています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

「結婚を機に熊本へのUターンを考えています」と転職相談に来られたのが11月、同日に南栄開発社を紹介させていただきました。ただ、翌週には結婚式、12月に新婚旅行とライフイベントが決まっており、年が明けて落ち着いてから転職活動したいというご希望でした。

転職活動で重要なのは、転職支援会社の都合ではなく、ご本人の納得感であることをしっかりお伝えし、ご連絡をお待ちすることにしました。応募を急かしたり、結論を急かす企業はほとんどいませんから。

応募承諾の連絡をいただいたのが1月中旬、そこから内定までは僅か11日とスピード決定となりました。入社して1年半、経営者からの評価も高く大活躍中と伺い、うれしく思います。

先日第一子が誕生され、マンションも購入されるなどプライベートも順調、幸せオーラ満載の川島さんでした。

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