転職成功者インタビュー

株式会社千広
吉田雅仁さん(仮名・法人事務局長) 36歳

家族のために転職を決意。理想的な会社も見つかり、熊本に移住してよかった!

吉田さんは東京出身。大手百貨店勤務から東京の医療法人を経て、熊本への移住と転職に成功した。移住のきっかけは、奥様の職場復帰やお子さんの保育園入園のタイミングで今後の生活を考えなければならなかったこと。東京での子育て環境を見つめ直し、子どもたちにとっても親にとってもいい環境で子育てをしようと夫婦で話し合った結果、奥様の実家がある熊本への移住計画が持ち上がった。当初は転職へのためらいもあったが、「自分が働いているのは、家族のため。だったら、仕事さえあるのなら、熊本へ移住したほうがいい」と決断した。転職活動も最初は苦労したが、リージョナルキャリア熊本との出会いを機に、トントン拍子で進行。「現在の会社は以前のキャリアを活かしつつ、新しいチャレンジもできる環境。本当にいい会社を紹介してもらえました。地方で転職するなら、地元の転職支援会社が絶対いいです」と語る吉田さんの転職体験談を紹介する。(※本記事の内容は、2021年12月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで68日間

転職前

業種
医療業界
職種
役員秘書
業務内容
代表秘書室長として、スケジュール調整・社内資料作成・メンバーマネジメントなど

転職後

業種
福祉用具・介護業界
職種
法人事務局長
業務内容
総務・人事をはじめとするバックオフィス業務全般

リージョナルキャリア熊本のコンサルタントのおかげで、転職活動の活路が拓けた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

福祉用具の販売・レンタルを中心に、住宅型有料老人ホームや放課後等デイサービス事業などの福祉事業を展開している会社で、総務・人事をはじめとするバックオフィス業務全体を任されています。役職は「法人事務局長」ですが、事務局は私を入れて2名ですので、私も入職手続きや、給与計算、研修の企画、人事評価制度の策定サポートなど、幅広く仕事を担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は東京です。東京の大学を卒業後、大手百貨店に入社しました。子供用品、食器、キッチン用具などの売場を担当し、接客販売、商品発注、季節ごとの催事の企画などを6年半経験しました。その後、東京にある美容外科に転職し、院長秘書として6年半働いていました。随行秘書業務をこなしながら、新人事制度の構築や、各部署で発生する問題の把握と、解決に向けたサポートにも携わっていました。

転職のきっかけは?

1回目の転職は、百貨店の将来性に不安を感じたことがきっかけでした。全国転勤があることにも不安に感じていたので、30歳になる前のタイミングで転職したんです。2回目となった今回の転職にはいろんな理由がありました。一番のきっかけは、妻の職場復帰とそのために子どもの保育園を決めなければならなかったこと。育児休暇が終わるタイミングで復帰できるように保育園を探し始めていたのですが、ちょうど住んでいた地域が東京の中でも入園が難しい地域だったんですよ。待機期間が1年近く続いた時に、東京でこのまま生活を続けていくことが子どもにとって、妻にとって本当にいいことか考えるようになったんです。また、下の子がアレルギーを持っていたこともあって、子どもたちの将来のことや生活環境、サポート面も考えて妻の実家がある熊本へ移住することを決めました。

転職することへの不安はありませんでしたか?

前職では経営者に近いところで仕事をさせてもらっていました。そのため、社内の人間関係も良く、これから動かしていくプロジェクトへの参加も依頼されていたので転職することには正直ためらいがありました。でも何を一番大切にするのか。自分が何のために仕事をしているのかと考えると、それは家族のため。であれば、仕事さえ見つかるのなら、熊本で暮らす方がいいと判断したんです。妻と帰省した際の熊本の印象もよかったですし。

転職活動はどのように進めましたか?

熊本の企業のことは全くわからなかったので、とりあえず大手転職支援会社4社ほどに登録することから始めました。職種は、これまでのキャリアが活かせる人事総務系や経営企画の仕事を希望していたのですが、全然話が進まなくて、そもそも紹介すらしてもらえなかったんです。ある大手転職支援会社からは、「条件にあう求人は熊本にはありません」ときっぱり言われてしまいました。「困ったなぁ、どうしよう?」と不安で一杯になりました。それで、「やっぱり地元の転職支援会社じゃないとだめなのかも」と思い、インターネットで検索をかけたところ「リージョナルキャリア熊本」を見つけ早速オンラインで面談をしてもらいました。担当コンサルタントの方は熊本に精通していて、アドバイスも明確でした。「希望する職種の求人はたくさんある」と、大手転職支援会社から聞いた話とは、全く違う情報も得られ、先が見えなかった熊本への転職に光が差してきました。また、私が設定していた希望年収が熊本の相場よりも高いことなどが、上手く進まない理由だとアドバイスいただき、モヤモヤ感が晴れてきました。そこで、コンサルタントの助言を受けながら希望年収を見直し、数社ご紹介してもらいました。その中の1社が千広です。ただ、実は最初はあんまりピンと来てなかったんですよ(笑)。それまで福祉業界にはまったく縁がなかったので、視野に入っていなかったのです。ところが担当コンサルタントが、「この会社の社長はやり手な方なので、これまで経営者の近くにいらっしゃった経験を活かせるかもしれないです。あなたのキャリアも一番評価してもらえるかもしれません。一度お会いしてみてはいかがでしょうか?」とアドバイスしてくれて…。それで受けてみたんです。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は、社長ですね。オンラインでの面接だったんですが、すごく印象に残っているのは、「社員たちが活躍する場所を作るためには、会社をもっと大きくしなければならない。でもすでに自分の能力以上に大きくなっていると思っている。だからこそ周りの社員の力を借りながら一緒に作り上げていきたいんだ」とおっしゃっていたこと。社長が素直にそう言ってくれるのなら、「じゃあみんなでがんばろう!」と盛り上がれる。前職の私がついていた代表の考え方とも近しいところがあり、ここなら、自分の価値観を変えることなく働けると思いました。また、「会社のこれからを担える人間性を重視したい」と評価いただいた事も決め手になりましたね。転職者には経験や実績などの即戦力を求められがちな中で、私の伸びしろも評価してもらえたことがありがたかったです。この会社でチャレンジしてみようと思いました。

熊本は子育てしやすい環境。入社後までを見据えた転職支援に感謝しています。

転職していかがですか?

今の会社と巡り合えたことは、本当によかったと思っています。前職までのキャリアを尊重してもらいつつ、やったことのない仕事にもチャレンジさせてくれる、ありがたい環境です。入社してから、社長は私が働きやすいよう、「どれだったら自分の力を発揮できる?」と3つのポジションを提案してくれたのです。法人事務局に配属されることになった後も、役職者全員と面談する機会を設けてくれました。今までのこと、困っていること、どうしたいかという希望をヒアリングした上で、自分がやるべき仕事を考えることができたのは、とてもありがたかったです。現在はおかげさまで本当に幅広い仕事を任せてもらっています。なかには初めてやる仕事もありましたが、スタッフに教えてもらいながらがんばっています(笑)。法人事務局長という役職もいただいたので、それにふさわしい仕事ができるよう、自分も成長しながら、会社の成長に貢献したいと思っています。

困っていることや課題はありますか?

正直、年収は転職開始時に想定していたよりもダウンしましたが、生活に支障はなく、あまり気になりません。東京は何をするにもお金がかかりますが、熊本での生活にはかかるお金が少ないからだと思います。妻の両親からも何かとサポートしてもらえているのも大きいですね。熊本の方言は時々わからないことがありますが、ニュアンスで聞いています(笑)。相手も「今の熊本弁わかる?」と気をつかってくれることが多いのでありがたいです。

生活面の変化はありましたか?

最初の1ヵ月は妻の実家に住んでいましたが、今は熊本市内で賃貸マンションを借りています。間取りは3LDK。熊本の相場だと家賃は12万円くらいでしょうが、うちはちょっと安いですね。子どもは、妻が希望していた幼稚園に通っています。妻は実家が経営するコンビニで働き始めました。両親が幼稚園の送り迎えなどを手伝ってくれるので、とても助かっています。また熊本は、子どもが目いっぱい遊べる場所もたくさんあります。東京の公園は混雑していて危なかったりしたんですが、熊本は公園が多いうえに、どこも広いので、気兼ねなく遊ばせることができます。食べ物もおいしいですし、特に私が「いいなぁ」と思ったのは、日照時間が長いこと。夏だと19時近くでも明るいので気持ちも明るくなりますね。それから、私自身の大きな変化は、電車通勤から車通勤になったこと。通勤時間は20分ほどですが、その間は自分1人のプライベートな空間になるところが気に入っています。一番うれしい変化は、休日に仕事を持ち込まなくてよくなったことでしょうね。前職では休日でも院長から「あれどうなってる?」という電話がかかってくることが多く、常にスマホとPCを肌身離さず持っている生活だったんです。家族で出かけていても、出先で仕事をしていたので、妻には嫌がられていましたね(苦笑)。でも今はそういうことがなくなり、休日は子どもと思う存分遊べるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分が何を大事にするか。それが定まっている人は、どこで仕事をしても大丈夫だと思います。転職は自分にとって、大きなチャンス。自分の可能性が広がるし、人脈も広がるので、そこに大事なものがあるのなら、チャレンジしていいのではないでしょうか。転職支援会社選びについては、地域に特化した転職支援会社が絶対にいい!と思いました。コンサルタントの話の内容が全然違うのです…。大手転職支援会社のコンサルタントからは企業のHP以上の情報を得ることはできませんでしたが、リージョナルキャリア熊本のコンサルタントは、実際に社長と会わないと分からないような、「こんな社長で、こんな課題を抱えていて、こんな人材を求めている」といった情報を教えてくれました。だからマッチングの満足度が高いのだと思いました。希望年収の件も、「入社時の年収が高くなるだけ、期待や求められるものも高くなる。言い方を変えると自分自身が追い込まれることになる。入社時の年収にはこだわらず、きっちり成果を出して昇給してもらいましょう。社長はちゃんと見てくれる人だから心配しないでください」とアドバイスしてもらって助かりました。私のキャリアと熊本の相場を踏まえて希望額を提案してくれたので、実際に入社後のストレスも軽く、頑張れています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

「本当に良い会社を紹介していただきありがとうございます」と、取材の際に吉田さんから感謝の言葉をいただきました。そういえば、初めてお会いした時から、常に「感謝」の言葉を発する方だった事を思い出します。面談時にも、腰の低い丁寧な方だなあと感じましたし、面接日程調整や各種手配など、進捗の都度、感謝や労いの言葉をかけていただいた事を覚えています。選考がうまく進むと、ついつい“欲”が出て、「あれっ?」と思う方もいらっしゃいますが、吉田さんは裏表のない素晴らしい人柄でしたので、私も自信を持ってご紹介させていただきました。入社してやがて1年となりますが、既に社内で信頼を集めご活躍されています。人徳ですね。

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