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お客様に末永く選ばれ続ける100年企業を目指す。

株式会社再春館製薬所
代表取締役 西川 正明

更新日:2019年2月27日

米国Le Lycee Francais de Los Angeles卒業。1993年3月 株式会社再春館製薬所に入社。2001年 取締役経営統括本部長、04年7月 代表取締役社長に就任。
※所属・役職等は取材時点のものです。

「ドモホルンリンクル」の販売がスタートして約45年。

私たちはもともと漢方の製薬会社で、半世紀以上にわたり、誰もが避けて通ることのできない「老化」と向き合ってきました。加齢によるお肌の変化やお身体の悩みに寄り添い、「人が本来持っている力」を引き出し「自己回復力」を高めるための研究に取り組み続けています。 現在は基礎化粧品「ドモホルンリンクル」のほか、生薬製剤「痛散湯(つうさんとう)」や筋力づくりのための食品「長白仙参(ちょうはくせんじん)」などの製造・販売を行っています。

「ドモホルンリンクル」の販売がスタートして約45年になります。お客様主語の姿勢で、お客様からのお声を製品やサービス・対応に活かし、商いを行ってきました。私たちが目指す姿は、100人の方に1回だけご購入頂くのではなく、一人の方に100回ご購入いただけるような、末永いお付き合いです。お客様お一人おひとりの気持ちに寄り添い、満足・感動いただけるお付き合いを目指し、これからも末永く選ばれ続ける商品・会社・人を目標としていきたいと考えています。

「ドモホルンリンクル」の国内の会員さまは約26万人、化粧品事業部の年間売上は約230億円となっていますが、これもお客様のおかげであり、お客様との関係作りを丁寧に行ってくれている社員のおかげだと思っています。

世界中に確実な品質とサービスを提供する。

海外事業は2011年に香港からスタートし、12年に台湾、そして2018年6月にタイにて事業を立ち上げました。海外の方に、私たちの想いや商品を受け入れてもらえるのか不安なスタートでした。苦労も多くありましたが、特に台湾事業は好調で売上約20億円、台湾での認知度も8割を超え、いずれ日本と同程度のシェアにまで成長すると見込んでいます。2018年9月には台湾最大の美容大賞と言われる「女人我最大賞」で「ドモホルンリンクル」の主力商品である「クリーム20」が殿堂入りし、「殿堂名誉賞」の中でも一般投票1位を獲得することができました。

また「ドモホルンリンクル」は、店頭販売を一切行っておりません。海外のお客様に関しましても、応対は全て熊本本社コールセンターにて、専属の「お客様プリーザー(お客様からの電話を受けるスタッフ、pleaser=喜ばせる人)」が行い、熊本で製造したものを現地へお届けしています。これにより品質を確実に担保することができますし、お客様に対しても日本国内と同じようにきめ細やかな応対をすることができます。元々、台湾は日本の商品に対する評価が高いですが、加えてこのダイレクトさと安心感が、台湾で成功した理由のひとつではないかと思っています。

「100年生き続ける会社」を目指して、「ありたい姿」を掲げる。

私たちは「100年生き続ける会社」を目指して、私たちの「ありたい姿」というものを掲げています。私たちは決して大きな会社になりたいわけではなく、お客様に末永くお付き合い頂ける会社でありたいと考え行動しているのです。どこにもないものを、どこにもない方法で商いを行う会社でありたい。他と同じことをやっていても会社が存在する意味がないと考えているからです。

また、100年続くためには確固たる経営基盤も必要です。「売上=お客様満足度」ですから、これを皆で追求していく必要もあります。お客様のことを一番知っている現場の声を反映させることが、お客様満足と社員のやりがいを実現する最も重要なことだと思います。

そこで「お客様感動推進事業部」という部署を作りました。「お客様にどうやったら喜んで頂けるか」、そして「お客様プリーザーたちがどうすればやりがいを感じ、イキイキと成長していくことができるか」ということを、とことん追求する部署です。会議にはこの部署の社員が参加することで、社員の声・社員自身の気持ちを大切にしていこうと改めて取り組んでいます。社内表彰制度についてもこれまでは数字中心で評価していましたが、「ありたい姿」に沿って考え、行動したことを評価する制度に進化させました。

30年前から働き方改革に取り組んでいる。

社員に対しても積極的に投資し、ゆくゆくは社員の子供たちが入りたいと言ってくれるような会社にしたいですね。お客様はもちろん、社員と社員の家族、協力会社の皆様、地元・地域の皆様全てにおいて、幸せのサイクルが回り続けるようにしたいと思っています。そのために、お客様からいただいた売上をより一層のサービス提供に繋げるための投資はもちろん、社員が長く安心して働くための環境づくり、そして生まれ育った地元・熊本を中心とした社会貢献活動へ繋げて参ります。

再春館製薬所は全社員の約8割が女性です。昨今「働き方改革」が世の中で叫ばれていますが、私たちは30年前から女性が働きやすい職場づくりに力を注いできました。社員専用保育園や地元食材にこだわった社員食堂の整備など、再春館製薬所ならではの独自の運営スタイルで働く社員を応援しています。「働き方改革」だからするのではなく、私たちはこれまでもこれからも、社員のために本当に必要な、あたたかい心の通った制度・体制づくりを行っていきます。

編集後記

チーフコンサルタント
桝永 健夫

再春館製薬所さんとはかれこれ20年のお付き合い。海外展開や新商品開発など、時代とともに変化している同社ですが、強みは「ブレない経営方針」だと感じています。「再春館らしさ」という言葉に象徴される、同社が最も大切にしている経営哲学が社員一人ひとりに浸透しているから。私も、100名以上の社員さんとお会いしていますが、皆さんが「再春館らしさ」を常に考えています。

「お客様のため」「社員のため」に何を求められているのかに真剣に取り組む手を抜かない会社。あたたかい心を大切にしている会社です。

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